Product Philosophy
美味しくて、廉い
小豆とてぼう豆の風味を最大限に生かした
喜ばれる品を、気持ちよく、廉くお届けする
御座候は、それだけを追求してきました
世界一の小豆の産地、北海道十勝地方。広大な平野に見渡す限りの畑。夏でも冷涼な気温が芳醇な甘味を生みだします。それは、自然からのおくりもの。
そして、おなじくらい大切なことは、十勝の農家のみなさんのおいしい作物を作りたいという思い。豆を選別する職人さんの、御座候の求めに応える心意気と技術。四半世紀も持続してきた契約栽培の賜物。御座候の風味は、人と自然の営みの味わい。
「北海道十勝小豆使用」それはごくありふれたことです。小豆は古くから全国各地で作られてきましたが、現在では国産小豆の約9割が北海道産。その内の8割程度が十勝地方で採れたものです。そのため「北海道小豆使用」の表示は「国産」の表示に等しいと言って良いものです。小豆は用途やメーカーによって求める品質が異なり、割れや欠けの混じった物まで余すことなく使われます。大切なのは、原料の品質、選別の品質、保管の品質なのです。
御座候が使用する「小豆」と「てぼう豆」は、畑で収穫された豆を、まず御座候の製品基準に合うか検査して、適うものだけを集めて一番に選別されます。粒の大きさや色を「2等」と呼ばれる実質的な最高品質以上に厳しい基準で選別していただきます。これにより、豆を最小限の時間で炊くことができ、風味の残った美しい色のあんをお客様にお届けすることができるのです。「小豆、てぼうともに、その年々によって品質が違います。収穫された時期によっても品質は変わってきます。何年やっているから大丈夫というものではなく、毎年毎年、また勉強ですよ。それが楽しくもあり、苦しくもあり、ですね。でも自分が思うような製品がつくれたときは、結構うれしいものです。」とは、長年小豆の選別に携わってきた十勝池田町農協の松久さんの言葉。豆選別の職人さんは、御座候の味にとっての“要”です。
畑から採れた小豆は、土に植えれば芽を出し花が咲き、新しい実をつけます。つまり生きています。生きている間は低温で保管することで鮮度を保ち、加工時は最小限の火と手数でさばき、出来るだけ早く食べることが小豆の味、風味にとって最も重要と考えます。御座候では、姫路の工場で毎日製あんし、全ての店舗に毎日出荷しています。小豆の最適な保管、最小限の加工、新鮮なあんこが御座候の美味しさの決め手です。
清掃しやすいステンレスの床や独自の製あん設備が印象的な工場ですが、実は目に見えない安全をつかさどっているものがあります。それが空気です。御座候のあんこはClass10,000のクリーンルームで作られ、Class1,000*という更に清浄な空気の中であんこが梱包されます。これにより飛来する異物等のリスクは限りなく少なくなりました。大量の蒸気を排出する製あん室のクリーンルーム化は大きなコストがかかりますが、食の安全に関わる重要な設備です。
*1立方フィートに0.5μmの微粒子が1,000個以下という空気の清浄度を意味する。電子部品や精密工場に求められる水準です。