雛人形、展示中。

初めまして。 当ブログ執筆陣の「藤豆(ふじまめ)」と申します。

現在あずきミュージアムのエントランスでは、「雛人形」を展示しています。

2018年から数えて5回目の展示。

収納されている箱から出して、人形1体ごとに持ち物を持たせ、冠を被せ……etc。

人形にじっくり向き合ってきたためか、どの人形がどの持ち物を持ち、

どのような位置に立っているのか……

少しずつ分かってきたように感じています。

雛人形の展示期間は3月21日まで

記念撮影など大歓迎です。

ぜひ、みなさま奮ってご見学ください

さて、雛飾りの中で、桜と並んでオレンジ色の実がついた樹木が

飾ってあるのをご存知でしょうか?

「みかんかな……?」
「だいだい……?」
という、お客様のお声がちらほら……。

その正体は「橘(たちばな)」というミカン科の植物。

残念ながら果実は酸味が強く生食には向いていません

そんな「橘」ですが、実は昔から縁起物として好まれてきた

由緒ある植物なのです。

日本最古の歴史書とされる古事記(712年)では、垂仁天皇が

多遅摩毛理(たじまもり)を常世国に遣わし

登岐士玖能迦玖能木實(ときじくのかぐのこのみ)」という永遠の命をもたらす

霊薬を持ち帰らせたという エピソードが残っています。

この「登岐士玖能迦玖能木實」は「是今橘也」(これが今の橘である)とされ、

以来永遠を意味するおめでたい 植物として扱われてきた歴史があるのです。

この「橘」、自然界で自生している場所は少なく、

なんと絶滅危惧種と天然記念物に指定されているとか。

自生している物を見つけるのは大変ですが、本物を見てみたい場合は

神社や京都御所へ赴いてみるのも一つの案。

京都御所の紫宸殿前にて。
左奥に橘の木、右側は桜の木。

(さらに…)