小正月には小豆粥
今日、1月15日は『小正月』
小正月は旧制の正月(太陰暦)の名残で:waning_gibbous_moon:
後に中国から「朔旦正月(太陽暦)」が輸入され:sunny:
採用当初は新旧二重の正月を祝う状態となっていたそう。
朔旦正月が実質的な正月として祝われるようになり
これを所によっては「大正月」と呼んで
旧来の十五日正月を「小正月」と呼ぶようになったそうです:crossed_flags:
小正月には「小豆粥」を食べる風習が日本各地に残っています。
遥か昔、奈良時代に中国から『荊楚歳時記』が伝来:closed_book:
ここに豆粥の記述があり
小豆粥を食べる風習の起源であるとされています。
また、『土佐日記』や『枕草子』にも
正月に小豆粥を食べた記述があります:books:
と、いうことで私もミュージアムのレストランで頂きました。
(食べたのはお餅入りのものですが、写真を撮れませんでした…)
小正月の小豆粥に関連する風習はたくさんあります。
そのひとつが「成木責(なりきぜめ)」です。
柿の木などの果樹に
「成るか 成らぬか 成らぬと伐るぞ」
と言って傷をつけ(叩いて)
別の人が「成ります 成ります」と
木の役となって返答し、傷口に小豆粥を塗って
豊熟を約束させる呪い(まじない)です。
(あずきミュージアムにある柿の木で行った「成木責」)
他にも、小豆粥の中に竹の筒を入れ
入った米・小豆の粒の多少で五穀の豊凶を占う
「筒粥神事」や「粥占神事」という神事があったりと
小正月には何かと話題の「小豆粥」です。
(御座候HP「日本全国あずきの旅」で粥占いの様子がご覧いただけます)
神社で「とんど」で正月飾りを焼いたりと
いよいよ正月気分も抜けきって
小豆文化の創造に向かって邁進して行かんければならんと
そういう気分になる一日でした:running: